カネナカ商店

有限会社カネナカ商店/野仲洋平さん

自己紹介

創業大正10年。静岡市用宗港(もちむねこう)で水揚げされるしらすを原料として、たたみいわし、生しらす、釜揚げしらす、ちりめんなどを製造しております。現在も伝統製法を継承し、本物のしらすの味をお届けしております。
家族とゆっくりまったりと過ごすのが何より癒されるひとときで、仕事を頑張れる源となっています。

生産物(商品)の紹介をお願いします

用宗(もちむね)のしらすは、特に鮮度が良いとされます。その理由は、1級河川安倍川のミネラルを多く含む漁港から近い漁場であること。さらに、3隻1組(2隻が網引き、1隻が運搬船)で漁を行うことで、網を上げる都度運搬船が漁港にしらすを運び、船毎に入札が行われます。従って、とても鮮度の良いしらすが水揚げされます。 
そして、もう一つの理由は製造方法にあります。漁港から車で2分の立地にある工場で速やかに加工しております。伝統製法を継承して釜揚げは直火丸釜を使用、たたみいわしは熟練社員の手作業で製造されます。生しらすは特に鮮度が良く鮮度がより保たれる中サイズのしらすのみを使用し、氷水で冷却後速やかに急速凍結を行いますので、解凍後も獲れたての食感がお楽しみいただけます。
今の仕事を選んだ理由や経緯を教えてください

現在、カネナカ商店は父が3代目、私で4代目になります。私は元々は商社に勤めており、海外で農産物を扱う仕事をしておりました。帰国を機に、海産物にトライしたいと思いました。その頃家業は90年を超えていたので、新しいことに挑戦したいという思いを抱き、30歳で家業を継豪と決心しました。本物のしらすの味を食卓にお届けする事、特に近年生産者が減少している「たたみいわし」に力を入れ、世の中に広げていきたい思いから今も職に励んでおります。

コロナ禍で苦労したことは何ですか?

量販店への販売を行っていないことから、とても厳しい売り上げの落ち込みでした。
しかし、すぐに小売り部門の強化とEC関係の取引先を増やし何とか踏ん張っております。

この仕事をしていて嬉しかった出来事、やり甲斐は何ですか?

品質にこだわっている為、お客様の喜びの声が何よりの喜びです。また、最近は新商品開発(特に珍味)を行っており、新商品の拡販がやり甲斐となっております。

取材協力生産者のご紹介

事業者
有限会社カネナカ商店
活動場所
静岡県静岡市
生産品
たたみいわし、生しらす、釜揚げしらす、ちりめんなど
Instagram
https://www.instagram.com/kanenaka1921/