自己紹介
1963年三重県伊勢市生まれ、大学卒業後に東京の食品商社に就職し、1991年家業の北村物産株式会社に入社しました。喋れるひじき屋として「ひじき伝道師」活動に熱中です。
伊勢志摩の海藻を扱っていますが、特にひじきに注力していますので職業は「ひじき屋」と名乗っています。
伊勢志摩のひじきは鈴鹿山脈~紀伊山脈の深い森の栄養を河川が海に運んでくれた豊穣な海水と、太平洋の清浄な海水が混ざり合う海域ですくすくと成長し、他地域ではないような実が詰まったひじきになります。海女さんたちが過熟させないように注意して一番美味しい時期のひじきを収穫してくれる事も、美味しいひじきには重要な事です。
海女さんたちの想いが詰まったひじきを弊社の江戸時代から続く伝統製法で丁寧に加工し、風味豊かな本来の味が活きたひじきに仕上げます。謂わば、三重の自然と、海女さんたち人、そして伝統の加工技術が三位一体となって成しえた商品です。
YouTubeチャンネル「ひじき伝道師」
今の仕事を選んだ理由や経緯を教えてください
私は江戸後期の寛政年間(1790年代)から地元の伊勢で海藻加工を生業としている家の十代目長男でして、元々家業を継ぐと決めていました。東京へも行きましたが、地元では体験できない事を吸収する事が出来て今の仕事にも役立っているので、いい経験だったと思っています。
ご自身の産品を食べるのに、一番好きな食べ方はなんですか?
「ひじきは味がない」などと言う方もいらっしゃいますが、実の詰まったひじきは風味があります。弊社のひじきは酢の物がオススメですね。水戻しして軽くボイルして水を切って酢と合わせる。何しろ簡単でひじきの風味を堪能出来ちゃいますから。
この仕事をしていて嬉しかった出来事、やり甲斐は何ですか?
若い頃は「ひじき屋なんて」と思っていましたが、地元の自然自慢、人自慢しながら全国の皆さんに喜んでいただけるし、皆さんの健康維持にも役立っていると思うとひじき屋冥利に尽きますね。地場産業の見本みたいな仕事ですが、地場産業だから楽しいですね。