森田醤油店

有限会社森田醤油店/森田 郁史さん

自己紹介

森田醤油店の森田郁史と申します。仁多郡奥出雲町は、島根県の東南、鳥取県と広島県に接した中国山脈の麓にあります。冬の積雪は群をぬき、夏は寒暖の差が大きく、昔から良質なお米(仁多米)や農産物が採れる地域です。厳しく長い冬は酒や醤油、味噌などの醸造にも適し、豊富な水と恵まれた気候により質の良い産品ができます。
創業は1903年頃。島根県産を中心とした国産丸大豆・国産小麦、天日塩を使い醸造した国内産丸大豆仕込みの醤油やだしつゆ、ぽん酢、味噌などを製造、販売しております。
『自分の子供に食べ続けさせたい』と思うような無添加の商品造りを目指し、昔ながらの製法を守り、国内産の厳選した原料を使い麹造りから熟成まで一貫して自社の蔵で行っています。
だしは自社工場で国内産の鰹節、昆布、煮干しなどを煮出してとり、調味料、柑橘果汁なども国産原料を使って造っています。
自分の子供が安心して食べ続けられるものをつくりたいと醤油の仕込みはもちろん、ぽん酢などのだし取りも自社でだしを煮出すなどの一貫製造を貫いています。
今の仕事を選んだ理由や経緯を教えてください

家は私で10代目、醤油の醸造をはじめて4代目に当たります。家業を継ぐために最終的には地元に帰る予定でしたが、大学4年の時に父が入院してしまい、そのまま帰ってきました。
自分でやるからには、自分の納得のいくものを造りたいと思い、原料を自分の目で見て選んだ国産の原料での麹造りだけを行っています。

ご自身の産品を食べるのに、一番好きな食べ方はなんですか?

原料配合比の多い自社の醤油の特徴が生かせるように、熱い食材にかけて香りを楽しんだり、熟成によってつくられる柔らかい甘みを生かしてそのままかけて食べるのが良いですね。
10種類ほど有るぽん酢は、鍋で魚・肉等によって食べ比べをしていくことが組み合わせの発見につながります。

この仕事をしていて嬉しかった出来事、やり甲斐は何ですか?

弊社のつくる製品を、おいしいと評価していただくことと、これまで考え進んできたことが認められて使ってもらうところが増えていくことが励みになっています。
蔵にある木桶で有機の仕込みが出来るようになり、それが増加することで同じように県内有機農業生産者の生産が増えていく相乗効果もあり、やっていて良かったと思います。

取材協力生産者のご紹介

事業者
有限会社森田醤油店
活動場所
島根県仁多郡
Instagram
https://www.facebook.com/moritasyouyu